キャンプや車中泊、災害備えとして「リチウムパワーキット」の人気が高まっています。でも、「どのくらいの容量を選べばいいの?」「ソーラーパネルは別に買う必要があるの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。このガイドでは、リチウムパワーキットの選び方を基本からわかりやすく解説します。あなたのライフスタイルにぴったりの電源システムが見つかります。
リチウムパワーキットとは?
リチウムパワーキットとは、バッテリーとインバーターを中心とした、電気をためて使うためのセットです。一般的な「ポータブル電源」がバッテリーとインバーターなどが一体化してケースに収まっているのに対し、リチウムパワーキットは各機器が分かれているのが特徴です。
ポータブル電源とリチウムパワーキット、何が違うの?
| 項目 | リチウムパワーキット | 一般的なポータブル電源 |
|---|---|---|
| 形状 | バッテリーとインバーターが分離 | 全部が一体化 |
| 設置 | 固定設置が基本 | 持ち運びが基本 |
| 拡張性 | 後から追加可能 | 基本的に不可 |
| 価格(同容量) | 比較的割安 | 比較的高め |
なぜリチウムパワーキットを選ぶのか?
最初からセットになったリチウムパワーキットを選ぶことには、自分で部品を集めるよりも、たくさんの良いことがあります。
- すべてがそろう:必要なものがすべて1つの箱に入って届くので、調べる時間や手間が省けます。
- コストを節約:リチウムパワーキットは、部品を一つずつ買うより、お得な価格であることが多いです。
- 機器の相性が確実:Renogyが、バッテリー、チャージコントローラー、インバーターが問題なく一緒に動くことを確認しています。
- 技術サポート:困った時や保証について、メーカーに直接問い合わせることができます。
- 簡単な設置:すべての機器の相性が良く、詳しい説明書も付いているので、設置がより簡単です。
リチウムパワーキットの選び方|3つのステップ
この3つのステップに沿って進めれば、あなたの生活スタイルにぴったりのリチウムパワーキットのサイズがわかります。
ステップ1. リチウムパワーキットを使う場所をはっきりさせましょう
最初に、そして最も大切なステップは、リチウムパワーキットをどのように使うかを具体的にイメージすることです。車での使用か、家庭での使用かによって、必要なシステムの大きさや設計が変わってきます。
- ミニバン・キャンプ: ポータブル冷蔵庫やスマホ充電など、必要なものだけに電力を供給したいシーンに。システムを持ち運んだり、使わない時は車から降ろせる「脱着式」のスタイルも人気です。
- キャンピングカー:冷蔵庫、照明、給水ポンプ、エアコン、電子レンジなど、家庭と同じような電化製品を使うことに向いています。これらのシステムは一般的に大きく、バッテリー容量も多めで、車両に固定して設置されることが多いです。
- 家庭の非常用電源(防災・備蓄用):停電時でも冷蔵庫や照明、スマホなど「これだけは動かしたい」という機器を守るためのシステムです。大容量で、家に固定して設置し、停電時に自動で切り替わるよう設計されています。

ステップ2. 使いたい電化製品をリストアップしましょう
何を動かしたいのかがわからなければ、バッテリーの容量を計算することはできません。使う予定の電化製品をすべてリストにし、1日に何時間使うか見積もりましょう。

消費電力(ワット数)の調べ方:
- 電化製品本体にあるラベル、仕様書、または刻印を探します。
- 必要に応じて、次の計算式を使います:アンペア(A)× ボルト(V)= ワット(W)。
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【ワンポイントアドバイス】
ファンや給水ポンプのようにモーターが付いている製品は、動き続ける時に必要な「運転時消費電力」と、動き始める時に一瞬だけ大きな力が必要な「始動時消費電力」があります。毎日の消費電力量を計算するときは「運転時消費電力」を使いますが、インバーターを選ぶ時は「始動時消費電力」にも注意してください。 |
ステップ3. リチウムパワーキットのサイズを計算しましょう
ここが、必要なリチウムパワーキットの大きさを決めるための、一番大切な計算です。
1. バッテリー容量を決める(1日に必要な電力量を計算)
夜や曇りの日に使うために、どれだけの電気をためておく必要があるかを計算します。
まず、1日あたりの消費電力量(ワット時:Wh)を計算します。それぞれの製品について: 製品のワット数(W)× 1日の使用時間(h)= 1日あたりのワット時(Wh)
次に、すべての製品のWhを合計して、1日の総消費電力量を出します。
バッテリー容量はアンペア時(Ah)で表されることが多いので、計算した数値をこの単位に変換します: 1日の総消費電力量(Wh)÷ システム電圧(12V)= 1日あたりの使用アンペア時(Ah)
最後に、システムのロスや将来の使用量増加に備えて、20~30%の余裕をプラスしましょう。
計算例:
- 1日の総消費電力量が1500Whだった場合: 1500Wh ÷ 12V = 125Ah。
- 30%の余裕をプラス: 125Ah × 1.3 = 約163Ah。
- つまり、最低でも160~200Ah容量のバッテリーが必要ということになります。
2. インバーターの出力を決める(同時に使える電力を決める)
インバーターは、バッテリーの直流(DC)電力を家庭用の交流(AC)電力に変換します。このステップでは、どれだけの電力を同時に使えるかを決めます。
- 定格出力(連続出力):インバーターが長時間、安定的に送り出せる電力のことです。この数値は、同時に使うすべての電化製品の「運転時消費電力」の合計よりも大きい必要があります。
- 最大出力(サージ電力):冷蔵庫やポンプ、電動工具など、モーターが付いた製品を始動させる時に、短時間だけ大きな電力を送り出せる能力のことです。この数値は、使う製品の中で最も高い「始動時消費電力」よりも大きい必要があります。

計算例: 50Wのテレビと700Wの電子レンジを同時に使う場合、合計750Wの電力が必要です。もし冷蔵庫(始動時1200W)もつなぐなら、定格出力が750Wより大きい(例:1000W)で、なおかつ最大出力が1200Wより大きいインバーターを選びましょう。
3. ソーラーパネルの発電量を決める
毎日バッテリーを満タンに充電するために、どれだけのソーラーパネルが必要かを計算します。この計算には、お住まいの地域の日照時間が関係します。計算式は次の通りです: 1日に必要な電力量(Wh) ÷ 平均日照時間(h) ÷ 効率係数(0.8) = 必要なソーラーパネルの出力(W)。ここでいう「平均日照時間」とは、お住まいの地域で1日に太陽が十分に照る時間の平均のこと(例:日照時間の長い地域で4~5時間、曇りの多い地域で2~3時間)を指します。また、「効率係数0.8」は、配線でのロスやパネルの温度上昇など、実際にはどうしても発生してしまう損失を見込んだものです。この計算により、毎日の使用電力をしっかりとまかなえるソーラーキットかどうかがわかります。
計算例: 1日の消費電力量が1500Wh、平均日照時間が4時間の場合: 1500Wh ÷ 4h ÷ 0.8 = 約469W。つまり、約470W出力のソーラーパネルが必要ということになります。
おすすめリチウムパワーキット
ここまでの計算を踏まえて、実際の使用シーンに合わせたおすすめのリチウムパワーキットをご紹介します。
シナリオA:短距離・週末のRV(キャンピングカー)旅行
一般的な電化製品
- 45L ポータブル冷蔵庫: 30W、24時間稼働 = 720 Wh
- キャンプ用LEDライト: 10W、4時間 = 40 Wh
- スマホ・タブレット充電: 20W、3時間 = 60 Wh
- 1日の総消費電力量: 720 + 40 + 60 = 約820 ワット時(Wh)
必要なシステム仕様
- バッテリー容量: 820 Wh ÷ 12V = 約68 Ah/日。3日間太陽が照らない場合や余裕を考えると、200Ah以上の容量がおすすめです。
- インバーター出力: 電気ケトルやミキサーなどを同時に使うことも考えると、2000Wのインバーターがあれば安心です。

おすすめ製品:短距離RV旅行向けキット
上記の計算にぴったりな、おすすめのキットをご紹介します。
| 必要なシステム仕様 | おすすめ製品① | おすすめ製品② |
|---|---|---|
| 約200Ah以上のバッテリー |
Renogy 200Ah リチウムパワーキット(Bluetooth&ヒート機能付き) 2560Wh蓄電システム 自己加熱機能とBluetooth搭載バッテリー 2000W高出力インバーター 高効率のマルチ入力充電 BT-2による走行充電モニタリング対応 |
Renogy 200Ah リチウム パワーキット 2560Wh蓄電システム 200A BMS技術 2000W高出力インバーター 高効率のマルチ入力充電 BT-2による走行充電モニタリング対応 |
| 2000W インバーター | どちらのキットにも2000Wインバーターが含まれており、電子レンジや電気ケトルなどの調理家電も安心して使えます。 | |
シナリオB:中・長距離のRV(キャンピングカー)旅行(1週間の旅)
使いたい電化製品をリストアップし、1日の使用時間を想定します。家族でのRV旅行の典型的な計算例です。
| 電化製品 | 消費電力 (W) | 1日あたりの使用時間 | 1日の消費電力量 (Wh) |
|---|---|---|---|
| 12V冷蔵庫 | 60W | 24時間 | 1,440 Wh |
| LED室内灯 | 30W | 5時間 | 150 Wh |
| 給水ポンプ | 60W | 1時間 | 60 Wh |
| ノートパソコン / TV | 100W | 4時間 | 400 Wh |
| 電子レンジ | 700W | 0.5時間 | 350 Wh |
| 1日の総消費電力量 | 約2,800 Wh | ||
必要なシステム仕様
- バッテリー容量: 2,800Wh ÷ 12V = 約233Ah。余裕をみると、300Ah(3.84kWh)のリチウムバッテリーがおすすめです。
- インバーター出力: 電子レンジと照明を同時に使うなども考えて、2000Wの純正弦波インバーターが理想的です。

おすすめ製品:中・長距離RV旅行向けキット
上記の計算にぴったりな、おすすめのキットをご紹介します。
| 必要なシステム仕様 | おすすめ製品① | おすすめ製品② | おすすめ製品③ |
|---|---|---|---|
| 約300Ah バッテリー |
Renogy 300Ah リチウムパワーキット(ヒート機能付き) 3840Wh大容量蓄電システム 自己発熱機能搭載バッテリー 2000W高出力インバーター 高効率のマルチ入力充電 BT-2による走行充電モニタリング対応 |
Renogy 300Ah リチウムパワーキット 3840Wh大容量蓄電システム 省スペース設置対応バッテリー 2000W高出力インバーター 高効率のマルチ入力充電 BT-2による走行充電モニタリング対応 |
Renogy 400Ah リチウムパワーキット 5120Wh大容量蓄電システム 自己加熱機能とBluetooth搭載バッテリー 2000W高出力インバーター 高効率のマルチ入力充電 BT-2による走行充電モニタリング対応 |
| 2000W インバーター | 全製品に2000Wインバーターが標準装備。定格出力2000Wなので、想定される負荷(約2800Wh/日)に対して十分な余裕があり、電子レンジなども安心して使えます。 | ||
シナリオC:家庭の非常用備電(24Vシステム)
地震や台風など、私たちが暮らす日本では、いつ自然災害が起こってもおかしくありません。突然の停電が発生した場合、冷蔵庫の食材が心配になったり、情報収集のためのテレビやスマホが使えなくなったりすることも考えられます。そんな時に備えておきたいのが、家庭用の非常用電源システムです。

おすすめ製品:家庭備電向け24Vシステムキット
| 必要なシステム仕様 | おすすめ製品 | 製品の特長とメリット |
|---|---|---|
| 大容量バッテリー |
Renogy 24V 200Ah リチウムパワーキット 24V対応 2560Wh蓄電システム |
停電時に家の重要な機器を守ります。 冷蔵庫、照明、インターネット機器など、必要なものに電気を供給し続けます。自己発熱機能付きなので、寒冷地でも安心してお使いいただけます。 |
| 安定した電力供給 | 24V 2000W正弦波インバーター出力 | 家庭用電化製品をそのまま使えます。 24Vの安定した電圧から、家庭用の100V機器を動かす2000Wの純正弦波インバーター内蔵。パソコンや精密機器も安心して接続できます。 |
| 効率的な充電 | 高効率MPPTチャージコントローラー | 太陽の光を無駄なく電力に変えます。 高効率のMPPT方式を採用。天候に左右されにくく、限られた日照時間でバッテリーを効率よく充電し、備えを万全にします。 |
まとめ
自分にぴったりのリチウムパワーキットのサイズ選びは、もう難しくありません。このガイドで説明したように、まず使う場所を決め、使いたい電化製品をリストアップし、バッテリー、インバーター、ソーラーパネルのサイズを計算するという3つのステップに従えば、あなたの生活に確かな安心と独立した電源をもたらすキットを、自信を持って選ぶことができるようになります。計算が面倒だと感じたら、最初からすべてセットになったこちらのリチウムパワーキットを検討してみてください。面倒な計算や機器選びは不要で、すぐに独立電源のある生活を始められます。