キャンプの暑さ対策! 涼しく過ごすための方法は?
- 目次
夏は日が長く、長期休暇などもあり、キャンプを楽しむ人が多いシーズンですが、強い日差しや暑さなど過酷な面もあります。夏キャンプを成功させるうえで、暑さ対策は欠かせない要素と言えるでしょう。
そこで今回は、夏のキャンプや車中泊での暑さ対策について、特にテントや寝床、服装の工夫から、さまざまな道具の活用方法まで詳しく解説していきます。これからの季節に備えて、ぜひご一読ください。
夏キャンプの暑さは乗り越えられる?
猛暑の中でのキャンプは熱中症の危険もあり、体調管理がとても重要になります。暑すぎる日には安全を優先して、キャンプを中止することも大切です。
しかし、夏のキャンプには夏ならではの楽しみがあります。川辺でキャンプをすれば、せせらぎを聞きながら風に吹かれ、微かな涼を気持ちよく感じ取ることもできます。日が沈んで暑さが和らいだころには、焚火を囲んでゆったり過ごせるのも夏キャンプの醍醐味です。
暑さを乗り越える対策方法をしっかりと押さえて、夏のキャンプや車中泊を快適に楽しみましょう。
テントや寝床で暑さ対策をする
夏キャンプの暑さ対策には、服装や道具、キャンプ場所などさまざまなポイントがあります。まずは、テントや寝床で暑さ対策するポイントをご紹介します。
風通しの良いテントを使う
夏キャンプにおいては、風通しの良いテントを選ぶことが非常に重要です。例えば、メッシュ素材を採用したテントは内部の通気性が高く、暑さを軽減するのに役立ちます。メッシュ部分は多いほど熱を逃がしやすくなるため、できれば全面にメッシュがついているものを選ぶと良いでしょう。
また、天窓がついていたり、窓が豊富に設けられていたりするテントも風を通しやすく、熱を逃がすのに効果的です。
テントを木陰に設置する
テントの設置場所も暑さ対策に大きく影響します。直射日光を避けるために、木陰にテントを設置するのがおすすめです。木々が太陽の熱を吸収し、風を遮る役割も果たすため、テント内の温度を下げることができます。木陰になっている地面は熱がこもりにくいので、昼間だけでなく夜も涼しく過ごしやすくなります。
ちょうどいい木陰がない場合は、タープと組み合わせて使うことで、木陰に設置するのと同じような効果が得られます。
冷感マットを使う
冷感マットは、寝床の暑さ対策に効果的です。汗や湿気などの水分を吸湿発散して、寝苦しさを軽減してくれます。
リバーシブルになっているものや、洗濯機で丸洗いできるものなど、さまざまな種類の冷感マットが販売されていますので、好みに合わせて選びましょう。
コットを使う
夏キャンプでは、地熱と湿気を対策する手段として、コット(簡易ベッド)を使用するのが効果的です。コットがあれば、寝床と地面の間の風通しを良くできます。地面の熱を直接受けることがなくなり、湿気がこもることも防げるため、より寝床が快適になるでしょう。
ハイコットなら下に荷物を置くこともできますが、テントに収まる高さかどうか、事前に確認することをおすすめします。
服装で暑さ対策をする
続いて、体温調節に役立つ衣類の選び方や、紫外線対策の重要性など、服装で暑さ対策するポイントを紹介します。
冷感素材の服を着る
夏キャンプの暑さ対策として、接触冷感素材の服を着るのもおすすめです。接触冷感素材は、肌に触れた瞬間から冷たさを感じさせる効果があり、暑い日でも涼しく快適に過ごせます。
汗を吸収し、素早く蒸発させる機能もあるため、汗をかくアクティビティにもぴったりです。
通気性の良い服を着る
汗をかいてもすぐに乾く、通気性の良い服を選ぶことも重要です。通気性の良い素材には、吸湿速乾性に優れたポリエステルや、通気性と吸湿性を兼ね備えたリネンなどがあります。
寝るときに通気性の良い服を着るだけでも、体感温度が下がり、寝苦しさを軽減できます。大きめのサイズを選ぶことで肌との密着が避けられ、より快適に過ごせます。
黒い色の服は避ける
夏のキャンプでは、着る服の色選びも大切なポイントです。特に、黒い色の服は避けた方が良いとされています。理由は、黒はすべての色の光を吸収し、それが熱として蓄積されるからです。そのため黒い服を着ていると体温が上昇しやすく、余計に暑さを感じることになります。
おすすめは白やパステルカラーなどの、明るい色の服です。光を反射しやすいため、熱の蓄積を防ぎ、涼しく過ごしやすくなります。
帽子やサングラスを身に着ける
熱中症を予防するために、直射日光から頭部を守る帽子は夏キャンプにおける必須のアイテムのひとつと言えるでしょう。照り返しによる目の疲労を軽減するために、サングラスも便利です。
ただし、帽子は材質やつくりによって蒸れやすい場合があるため、メッシュなど通気性を高める工夫が施されたものを選ぶようにしましょう。
ネッククーラーをつける
冷却効果のあるネッククーラーを首に巻くと、体温調節しやすくなります。人間の体は首や顔、手足といった部位から熱を放散しやすいため、首元を冷やすことで全身の体温を下げる効果があります。
ネッククーラーは首元に直接冷えを与えるため、即効性がある点が魅力です。手軽に持ち運びできるので、移動中や活動中でも使用できます。
電源が必要なタイプを使う場合は、事前の充電やポータブル電源などの用意を忘れないようにしましょう。
紫外線対策も忘れずに
日焼け止めを塗ったり、UVカット機能のある衣類を選んだりと、紫外線対策も忘れずに行いましょう。夏の激しい日差しにより肌が日焼けすると、痛みが出たり熱を持ったりするだけでなく、疲労にも繋がります。
日焼け止めは、SPFとPAの数値が高めのものを選び、2~3時間ごとに再塗布するのが理想的です。夏のキャンプでは大量に汗をかくので、水で流れにくいものを選んでおくと安心感があります。
紫外線対策は、1日のうちで日差しが強い10~15時ごろまでの間が特に重要です。可能であれば、この時間帯はなるべく日陰で過ごす、テントでこまめに休息をとるなどの対策も検討しましょう。
そのほかの暑さ対策
テントや寝床、服装による対策以外にも、こんな暑さ対策があります。
キャンプする場所を選ぶ
夏のキャンプ地選びにおいては、標高の高い場所を選ぶという方法があります。標高500mや1000m以上の高原・高山といった避暑地なら、真夏の日中でも比較的涼しく、キャンプを楽しみやすくなります。
またテントを張る場所としては、風通しが良く、木陰が多い場所を選ぶと、直射日光による影響を受けずに活動できるでしょう。
そのほかにも、川があるキャンプ場なら、夏ならではの楽しみであるウォーターアクティビティに取り組むこともできます。ただし、川の急な増水などにはくれぐれも注意しましょう。
こまめに水分補給をする
猛暑の中のキャンプでは大量に汗をかくことが予想されるため、こまめな水分補給が欠かせません。荷物の運搬やテントの設営などで汗をかいた後は、ただ水分を補給するだけでなく、ミネラルや電解質も一緒に補給しましょう。スポーツドリンクや、塩分を含んだ飴など、手軽に摂取できるアイテムを用意しておくことをおすすめします。
ただし、アルコールは脱水症状を引き起こす可能性があります。夏キャンプにおいて水分補給は重要ですが、アルコールは適度な摂取に留めておきましょう。
キャンプでの暑さ対策に役立つ道具
夏のキャンプにおける暑さ対策に役立つ、小型扇風機とポータブルクーラーについて解説します。
小型扇風機
手軽に持ち運べ、どこでも風を作ることができる小型扇風機は、夏キャンプの暑さ対策としても便利です。テント内やクッキング中など、夏キャンプのさまざまなシーンで活躍します。
USB充電式のものと乾電池式のものがあるので、装備にあわせて選びましょう。クリップ付きのものなら、テントの天井などに固定して使うこともできます。
ポータブルクーラー
ポータブルクーラーは、保冷剤や氷に風を当てることで、涼しい風を作り出します。バッテリー内蔵の充電式のものなら、電源の確保が難しいキャンプ中にも使うことができます。
RENOGYの「 ポータブルクーラー冷風機DR.PREPARE」は、暑い日のキャンプに最適なポータブルクーラーです。小型で軽量ながら、3段階の風量調整機能があります。USB充電式で、満充電の状態から2~4時間の連続使用ができます。
静音性が高く、タイマー機能も搭載しているため、就寝時にテント内で使うのにも便利です。
車中泊する場合の暑さ対策は?
夏季の車中泊は、車内が高温になりやすく、熱中症のリスクも高まります。しかし、適切な対策を取ることで、快適な車中泊を楽しむことが可能です。車中泊する場合の暑さ対策について、具体的な方法と便利な道具を紹介します。
車のエアコンはいざというときだけ使う
車のエアコンは暑さ対策になりますが、あくまでも一時的な利用にとどめて、いざというときだけ使うようにしましょう。停車中にエンジンを長時間かけたままにすると、エンジンに負荷がかかるだけでなく、ガソリンの消費やCO2排出の問題にもつながってしまうためです。また、夜はエンジン音が響きやすいため、騒音の面からもマナー違反になる可能性があります。
さらに排気ガスが車内に入り込むと、一酸化炭素中毒になる危険性もあり、大変危険です。
日陰に駐車する
夏に車中泊する際は、駐車場所に気を付けましょう。日陰に駐車することで、日光による熱と地熱の両方を防ぎ、車内の温度上昇を抑えられます。また、サンシェードや反射シートを窓に取り付けて日射しを遮断する方法も有効です。
ポータブルクーラーなどを使う
ポータブルクーラーやポータブルエアコンなどの持ち運びできる冷房器具は、車中泊の暑さ対策にとても有効です。
バッテリー内蔵のものであれば、車のエンジンをつけずにクーラーを利用できます。ただしサイズによって冷却能力に差があるので、車の大きさにあわせた冷却能力を備えたものを選びましょう。また、運転音がうるさいものは眠りを妨げる可能性があるので、気になる場合は静音性にも注目してください。
ポータブル電源を使えばキャンプの暑さ対策もばっちり!
暑さ対策として、据え置き型の扇風機やポータブルクーラーなどの家電製品があると夏のキャンプが大変快適になります。しかし家庭用電化製品の運転にはある程度の出力が必要で、通常はコンセントから給電しなければ動きません。
そこで活躍するのがポータブル電源です。ポータブル電源があれば、キャンプサイトに電源設備が無くても、扇風機やクーラーなどの電化製品を使うことができます。
ポータブル電源は、その名の通り持ち運び可能な電源です。蓄電池とインバーターを内蔵しており、充電しておけばどこでも電力を供給できます。大きさや重さ、容量は製品によって異なりますが、小型軽量のものから大容量のものまで、用途や状況に応じて選べます。
暑い時期のキャンプには、テント泊でも車中泊でも活躍するポータブル電源を利用してみてはいかがでしょうか。
キャンプの暑さ対策におすすめのポータブル電源
ここからは、エントリーモデルからハイエンドタイプまで、おすすめのRENOGYのポータブル電源をご紹介します。
RENOGYポータブル電源 200
小容量で携帯性に優れたポータブル電源です。キャンプ場やピクニック先でも気軽に持ち運べるサイズ感で、重量は2.4kgと軽量。コンパクトながら容量は222Whあり、一般的な据え置き型扇風機(消費電力30~40W)なら5~6時間程度連続で運転できる容量です。
80%の容量まで約1.5時間で充電可能なので、急なキャンプにも対応できます。同時充電数は6つで、スマートフォンやデジタルカメラなどをまとめて充電することも可能です。別売りのソーラーパネルを使って充電すれば、長期間のキャンプでも頼りになります。
RENOGYポータブル電源 500
汎用性の高さが魅力のポータブル電源です。495Whという容量を持ちつつ、重量は7.6kgと持ち運びに無理のない範囲の重量。
AC出力は定格出力800W、サージ電力は1600Wあり、さまざまな家電製品に対応します。扇風機やポータブルクーラーはもちろん、ミニ冷蔵庫や小型電気ケトル、炊飯器などの使用も可能です。専用の並列キットを接続することで、2台のポータブル電源を繋ぎ、容量を2倍にすることができます。大容量の電力を必要とするシーンでも活躍します。
RENOGYポータブル電源 1000 | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー
大容量・高出力であらゆる家電に対応するため、家庭における停電時の備えなどとしても活躍するポータブル電源です。
998.4Whのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載し、サイクル回数は3000回と長寿命。AC出力の定格電力が1500W、サージ電力が3000Wのため、幅広い家電製品の稼働に対応しており、ドライヤーやホットプレートなど消費電力の大きな家電も使えます。
18.6kgと重量はありますが、持ち運びやすい取っ手がついており、車への積み下ろしや短距離の移動に対応します。電源内部の温度が40℃に達しても最大出力を維持する、温度上昇に強い構造です。
車中泊の場合に便利なサブバッテリーシステム
暑い時期の車中泊では、車のエンジンをスタートさせるバッテリーとは別にバッテリーを積むサブバッテリーシステムがおすすめです。
サブバッテリーシステムの特徴として、容量を増やしたい場合にバッテリーの増設や、インバーターの容量変更により、システム増築がしやすいという点が挙げられます。さらにサブバッテリーを使うことで、エンジンを停止した状態でも長時間にわたって電源を供給することが可能になり、快適な車中泊を実現します。
RV向け蓄電セット フレキシブルソーラーパネル100W+MPPT走行充電器30Aフルセット
RV向け蓄電セットは、初心者でも簡単に車中泊を始めることができるセットです。
100Wのフレキシブルソーラーパネルと、メインバッテリーからサブバッテリーへの充電を助けるMPPT走行充電器が入っており、ソーラー発電と走行充電の両方に対応します。このセットひとつで、自動車で旅をする際にさまざまなシチュエーションで充電が可能です。
セットには、安定した電力供給が可能なリン酸鉄リチウムイオンバッテリーと、ソーラーパネルで発電した直流電力を交流電力へ変換するインバーターも含まれています。サブバッテリーに貯めた電力を利用して、快適な車中泊を演出できます。
まとめ:暑さ対策を万全にしてキャンプを思う存分楽しもう!
テントや寝床の選び方、服装の工夫、暑さ対策に役立つ道具の活用方法、さらに車中泊における暑さ対策まで、夏のキャンプをより快適に、より楽しく過ごすための具体的な暑さ対策を紹介しました。
暑さが厳しいとせっかくのキャンプも楽しみづらくなります。暑さ対策を万全にして、自然との触れ合いを存分に楽しみましょう。