キャンプの寒さ対策! 暖かく過ごすための方法は?
- 目次
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- シュラフ(寝袋)で寒さ対策をする
- テントや寝床の寒さ対策をする
- 服装の寒さ対策はレイヤリングを意識しよう
- 車中泊の寒さ対策はどうする?
- キャンプや車中泊の寒さ対策で役立つ道具
- ポータブル電源を使えばキャンプの寒さ対策もばっちり!
- キャンプの寒さ対策におすすめのポータブル電源
- 車中泊の場合に便利なサブバッテリーシステム
- ヒート機能搭載で寒冷地での充電が可能なリン酸鉄リチウムイオンバッテリー
- ヒート機能付き PRO シリーズ 12V 100AHスマートリン酸鉄リチウムイオンバッテリー BLUETOOTH内蔵
- ヒート機能付き CORE LTシリーズ 12.8V 300AHリン酸鉄リチウムイオンバッテリー
- ヒート機能付き スマート リン酸鉄リチウムイオンバッテリー100AH 12V
- REGOシリーズ 12V 400AH リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(専用アンダーソンケーブル付き)
- まとめ:冬のキャンプを最大限楽しむための寒さ対策をしよう!
冬のキャンプや車中泊を楽しむためには、適切な寒さ対策が不可欠です。しっかりと対策をしないとせっかくのキャンプを楽しめなくなるだけでなく、低体温症になるリスクなどもあります。
そこでこの記事では、寒い時期のキャンプや車中泊で役立つ具体的な寒さ対策をご紹介します。冬キャンプの防寒対策をまとめて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
シュラフ(寝袋)で寒さ対策をする
十分な防寒対策が施されたシュラフを用意することで、寒い夜も快適に過ごすことができます。冬のキャンプにおける寝袋選びのポイントについて説明します。
頭まですっぽりのマミータイプのシュラフを使う
キャンプにおける寒さ対策として最も重要なのが、体温を逃がさないようにすることです。そこで役立つのが、ボディラインにフィットするマミータイプのシュラフです。体の熱を逃がさず、温度を保つのに最適な形状をしています。
さらに頭部までしっかりとカバーできるフード付きのデザインなら、首元から熱が逃げるのを防げます。ドローコードを引いてフードの開口部を調整すれば、防寒効果がいっそう高まります。
ダウンのシュラフがおすすめ
ダウンのシュラフは軽量でありながら、十分な保温性を確保できるため、冬キャンプに最適です。羽毛は空気を含む能力が高く、その空気が熱を蓄えてくれます。
ただし、ダウンのシュラフは湿気に弱いという特性があるため、保管や管理には注意が必要です。
インナーシュラフを使う
シュラフの内側に敷くことで、体から放出された熱を逃がさないようにするインナーシュラフも便利です。体の形状によくフィットするため、寝袋内の空気の動きを最小限に抑えて、体温をより効果的に保つことができます。
インナーシュラフは肌触りが良く、洗濯も容易なため、寝袋の寝心地や衛生面が気になる方にもおすすめです。
テントや寝床の寒さ対策をする
インナーシュラフは肌触りが良く、洗濯も容易なため、寝袋の寝心地や衛生面が気になる方にもおすすめです。
隙間風を防ぐスカート付きテントを使う
どんなにフライシートをピンと張っても、テント本体と地面の隙間から入る隙間風。足元部分にひらひらとした生地が備え付けられたスカート付きテントなら、隙間風が入り込むのを防ぐことができます。さらにテント内の温まった空気を逃がしにくいため、冬のキャンプでも暖かく過ごしやすくなります。
スカート付きテントを使わない場合、手間はかかりますが、雪を使ってテントと地面の隙間を埋めることで同様の効果が得られます。
結露や雨漏りを防ぐルーフフライ付きテントを使う
冬キャンプで厄介なのが、結露や雨漏りなどの水分です。特に、テント内部と外部の気温差がある冬キャンプでは結露が発生しやすく、濡れたままにしておくとテントを傷める原因になります。
結露や雨漏りを防ぐためには、ルーフフライ付きのテントが効果的です。ルーフフライはテントの上部に取り付けて使うもので、雨や雪からテント本体を保護するのに加え、結露を発生しにくくします。
換気機能があるテントを使う
結露対策として、換気機能のあるテントを選ぶのも効果的です。換気口を開けることで内部の湿気を外部に逃がすことができ、結露を防げます。換気口が豊富に用意されたテントなら、テントを開けずに空気を入れ替えることもできます。
4シーズン用のテントを使う
4シーズンテントは、オールシーズンテントとも呼ばれる、四季を問わず使えるテントのことです。一般的なテントに通気性や防水性を備えた夏向けのものが多いのに対し、4シーズンテントは厳しい寒さの中での使用を想定して設計されています。
冬キャンプをする際には、暖かさを確保するための特別な設計が施された4シーズンテントを使いましょう。
寝袋の下にマットを敷く
寝袋だけでなく、その下に敷くマットも寒さ対策に大きく関係してきます。最初に底冷え対策に銀マットを敷き、次に保温・断熱効果のあるインナーマット、その次にクッション性があり寝心地を良くするインフレータブルマットを敷き、最後にシュラフを敷くことで、地面の冷気が伝わるのを防ぎ、寝袋の性能を発揮しやすくなります。
マットがない場合は、段ボールを代わりに使用することも可能です。断熱性があり手に入りやすいので、急場しのぎの対策として重宝します。
コットはハイコットを選ぼう
冬キャンプでコット(簡易ベッド)を使用する場合は、高さのあるハイコットがおすすめです。地面から離れた位置で寝ることで、地面の冷気を直接感じずに済みます。空気の層を作ることで、保温効果を高めることもできます。
服装の寒さ対策はレイヤリングを意識しよう
冬キャンプの寒さ対策には、服装のレイヤリング(重ね着)も重要です。ベースレイヤー、ミドルレイヤー、アウトレイヤーの3層に分けて、それぞれのポイントを解説します。
ベースレイヤー
ベースレイヤーは、直接肌に触れる肌着の層です。冷えた汗が肌に付着することを防ぎ、体温を保つのに役立ちます。汗を吸収して外に逃がす役割を果たす層なので、吸湿速乾性のある素材がおすすめです。
最低気温が10℃以上の場合は薄手のインナー、10℃を下回る場合は厚手のインナーを選ぶなどして調整しましょう。
ミドルレイヤー
ミドルレイヤーは、アウターとインナーの中間となる層で、通気と保温が役割です。この層はベースレイヤーから吸収した湿気を外に逃がしつつ、体からの熱を逃がさないようにします。
フリースやダウン、中綿の入ったインサレーションジャケットなどが主なミドルレイヤーの防寒着です。季節の変わり目で、最低気温が10℃以上など少し暖かい場合には、長袖Tシャツも選択肢に入ります。
アウトレイヤー
アウトレイヤーは一番外側の層で、天候の変わりやすいキャンプ場の環境に適応するため、保温性に加えて防風性・防水性・撥水性などを確保することが大切です。さらに適度な透湿性があれば、体からの熱を閉じ込めつつ、ベースレイヤーやミドルレイヤーからの湿気を外部に放出することもできます。
キャンプで焚火をする場合は、難燃加工の施されたアウターを別に用意しておくと安心して作業ができます。
車中泊の寒さ対策はどうする?
寒い季節に車中泊を行う際は、テント泊とは異なる寒さ対策が必要になります。車中泊における主な寒さ対策を見ていきましょう。
エアコンのつけっぱなしは基本NG
寒い車中泊の夜にエアコンをつけっぱなしにするのは、基本的に推奨されません。エアコンを動かすためにはエンジンを稼働させる必要がありますが、静かな夜に車のエンジン音は響きやすく、大きな騒音となってしまうためマナー違反です。さらに、長時間エンジンを稼働するとバッテリーが上がる可能性もあります。
それだけでなく、車内を密閉した状態でエンジンをかけ続けると、排気ガスが車内に入り込み一酸化炭素中毒になる可能性もあります。雪でマフラーが塞がれる可能性のある冬場の車中泊では、特に注意が必要です。
窓ガラスを覆う
冬の車中泊において車内が冷え込む原因の一つが、窓ガラスから伝わる外部の冷気です。冷気が伝わるのを防ぐためには、窓ガラスを断熱材で覆うことが有効。窓を覆うことで、外部の冷気の侵入を防ぎ、車内の暖気を逃さないようにします。
窓ガラスの断熱には、市販の車専用断熱シートを使うのが簡単で効果的ですが、新聞紙や段ボール、アルミシート等でも代用可能です。
断熱性の高いマットレスを選ぶ
車の床は直接外気と接触しているため、車中泊の際は断熱性の高いマットレスを使用することが重要です。
インフレータブルマットやフォームマットなど、厚みのあるマットレスを選んだり、複数のマットレスを組み合わせたりすることで、必要な断熱性能を確保しましょう。
キャンプや車中泊の寒さ対策で役立つ道具
寒い時期のキャンプや車中泊の寒さ対策で活躍する道具をご紹介します。
石油ストーブ
電源不要で広範囲を暖められる石油ストーブは、キャンプなどアウトドアシーンで暖を取るのにぴったりの暖房器具です。
しかし換気が不十分な場合、一酸化炭素中毒を引き起こす可能性があります。テント内で石油ストーブを使う際はベンチレーターを活用するなどして、常に換気に注意しましょう。
湯たんぽ
湯たんぽは、お湯を入れて寝袋の中に入れておけば、じんわりと身体の芯から温めてくれる昔ながらの道具です。
石油ストーブのようにテント全体を温める効果はありませんが、湯を沸かす以外に火を使わないため、安全性が高く、就寝時も安心して使えます。電気湯たんぽなら、湯を沸かす必要もありません。
カイロ
カイロは、携帯性に優れており、手軽に使えるため冬キャンプでも大変活躍します。寝袋や靴下に入れると、冷えやすい手足を暖めるのに便利です。
また底冷えがひどいときには、寝袋の下に敷くという使い方もおすすめ。寝袋の下から伝わる冷気を軽減することができます。
ホットカーペット
ホットカーペットは、電源さえあればどこでも使うことができ、石油ストーブのような危険性もないため寒さ対策として使いやすいアイテムです。キャンプチェアやコットに敷いたり、キャンピングカーなどの床に敷いて足元を暖めたりと、いろいろな使い方に対応します。
特に底冷えしやすい車中泊では、寝床や足元を暖められるホットカーペットが大変便利です。
電気毛布
電気毛布も、冬のキャンプや車中泊で重宝する暖房器具です。ホットカーペットと同じように、イスやコット、足元などに敷いて使えるほか、肩掛けやひざ掛けとして身体に直接かけて暖まることもできます。
寝袋に入れれば体全体を温めることができ、寒い夜でも快適に過ごすことができるでしょう。しかし、それなりに電力消費が大きいため、使用時間と電源の容量に注意する必要があります。
ポータブル電源を使えばキャンプの寒さ対策もばっちり!
ポータブル電源があれば電源を必要とする道具が使えるので、冬のキャンプや車中泊をいっそう快適なものにできます。
ホットカーペットや電気毛布の電源になる
ポータブル電源があれば、ホットカーペットや電気毛布などの暖房器具を使うことができます。
寝袋や服装による寒さ対策に加えて、こうした直接暖を取れる道具を用意しておくと、急な冷え込みにも対応可能になります。ポータブル電源を用意しておくことで、冬のキャンプや車中泊もいっそう安心して楽しむことができます。
テントの中でお湯を沸かせる
ポータブル電源があれば、電気ケトルを使ってテントの中でお湯を沸かすことも可能です。寒いキャンプの夜に温かい飲み物があれば、体を内側から温めてリラックスできます。電気ケトルは、湯たんぽのお湯を沸かすためにも活用できます。
キャンプの寒さ対策におすすめのポータブル電源
寒さ対策に最適なRENOGYのポータブル電源を、エントリーモデルからハイエンドタイプまで3つご紹介します。
RENOGYポータブル電源 200
コンパクトで2.4kgの軽量モデルながら、容量は222Whと十分なパフォーマンスを発揮します。一般的な電気毛布の消費電力を50~100Wとすると、およそ2~4時間ほど使える容量です。
1.5時間で80%まで充電可能。別売りのソーラーパネルとセットで使えば、日中の比較的暖かい時間に充電して、夜の寒い時間に暖房の電源として利用する、といった使い方ができます。
RENOGY ポータブル電源 500
容量495Whで、重量は7.6kg。車への積み下ろしやキャンプ場内の移動など、短距離の持ち運びは十分可能です。AC出力の定格出力は800Wあり、電気毛布やホットカーペットはもちろん、小型電気ケトルなども使えます。
湯たんぽや温かい飲み物などを楽しみたいときに、おすすめのポータブル電源です。
RENOGYポータブル電源 1000 | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー
最後にご紹介するのは、大容量のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーです。AC出力の定格電力が1500Wあるため、家庭にあるさまざまな家電製品に対応しており、キャンプや車中泊といったアウトドアシーンだけでなく、家庭における停電時の備えとしても活用できます。
出力総計は2100W、AC充電を高速で行えるため、約1時間で80%の充電を可能にします。温度上昇に強い構造で、電源内部の温度が40℃に達しても最大出力を維持します。これにより、冬だけでなく夏場のキャンプにもぴったりです。
車中泊の場合に便利なサブバッテリーシステム
寒い時期の車中泊では、エンジンを起動させるメインバッテリーと別にバッテリーを設置して、暖房器具などの電源として利用する「サブバッテリーシステム」が便利です。サブバッテリーシステムの構築におすすめのセットをご紹介します。
RV向け蓄電セット 100Wフレキシブルソーラーパネル 1枚+MPPT走行充電器30Aセット
「RV向け蓄電セット」は、ソーラーパネル、メインバッテリーからサブバッテリーへの充電を支援する走行充電器、インバーター、リン酸鉄リチウムイオンバッテリー、各種ケーブルなどがセットになっています。
このセットがあれば、ソーラー発電と走行充電の両方が可能になるため、車中泊の際の心強い味方となるでしょう。
ヒート機能搭載で寒冷地での充電が可能なリン酸鉄リチウムイオンバッテリー
ヒート機能を搭載した、寒冷地でも充電可能なリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを4つご紹介します。
ヒート機能付き PRO シリーズ 12V 100AHスマートリン酸鉄リチウムイオンバッテリー BLUETOOTH内蔵
こちらのバッテリーは、5℃以下になるとヒーターが作動し、10℃以上になると停止する自己発熱機能が付いています。これにより、バッテリーの操作温度を一定に保つことができ、0℃以下で充電ができないリン酸鉄リチウムイオンバッテリーのデメリットを補います。
100AHのバッテリーでありながら、バッテリーの容量は最大105Ahを超え、より長時間の使用が可能です。また5000回以上のサイクル寿命(80%のDOD)であり、同容量のバッテリーの中では特に長寿命を誇る商品となります。
Blutooth内蔵のため、弊社のDC HOMEアプリを通じて、バッテリーの容量をスマートフォンから確認することができます。
ヒート機能付き CORE LTシリーズ 12.8V 300AHリン酸鉄リチウムイオンバッテリー
こちらのバッテリーは、バッテリー温度が0℃を下回ると最適な性能でヒーターを作動し、バッテリー温度が10℃を上回ると自動的に動作を停止します。ヒーターの作動には、10A を超える安定した充電電流が必要です。
直列での接続が可能なため、12Vから最大48Vシステムへと変更することができます。300AHと大容量のバッテリーですが、並列接続により更に容量を増やすことができます。車中泊で大きな消費電力を使用する方に最適な商品です。
ヒート機能付き スマート リン酸鉄リチウムイオンバッテリー100AH 12V
こちらのバッテリーもPRO シリーズと同様に、5℃以下になるとヒーターが作動し、10℃以上になると停止する自己発熱機能が付いています。
更に、従来の鉛バッテリーと比べ重量が11.8kgと軽量で、サイクル数も4000回と長寿命です。軽自動車やキャンピングカーのサブバッテリーとしての利用や、車中泊の際の電源としても最適です。また、バッテリーを並列接続することで容量をアップすることもできます。
REGOシリーズ 12V 400AH リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(専用アンダーソンケーブル付き)
こちらもproシリーズ、スマートバッテリーと同様に温度が5℃以下になるとヒーターが作動しますが、大容量バッテリーのため、15A以上の充電電流が必要です。
専用のアンダーソンケーブルが付属しているため、配線が簡単な点が魅力です。5KWh超の大容量で、3800サイクルの使用が可能と長寿命。バッテリー本体には5年間の保証がついています。
まとめ:冬のキャンプを最大限楽しむための寒さ対策をしよう!
冬のキャンプや車中泊は、寒さ対策を怠ると楽しみが半減してしまいます。厳寒期に適した寝袋やテントの選択、服装のレイヤリングなど、寒さ対策を徹底して冬のキャンプや車中泊を楽しみましょう。
また、ポータブル電源やサブバッテリーシステムを使えば、寒い環境でもより快適に過ごしやすくなります。今回ご紹介した製品も参考に、ぜひ検討してみてください。