ソーラーパネルで自家発電! 知っておきたい基礎知識と始め方
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電気料金の値上げなどで注目される「自家発電」。ソーラーパネルで自家発電をしてみたくても、何から手を付けていいのか分からない、そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ソーラーパネルを利用した自家発電は、電気料金の節約につながるだけでなく、地球温暖化の原因となる二酸化炭素排出量の削減にもつながります。
本記事では、そんなソーラーパネルによる自家発電の仕組みと特徴、そして実際の始め方について詳しく解説します。自家発電システムの構築に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
ソーラーパネルによる自家発電の仕組み
ソーラーパネルによる自家発電では、光が物質に当たると電子が飛び出してくる「光電効果」と呼ばれる現象を利用して発電します。
ソーラーパネル内部の半導体に太陽光が当たるとプラス極とマイナス極が形成され、電気の流れが発生します。
ソーラーパネルで発電した電流は直流(DC)ですが、家庭の電気製品が使用するのは交流(AC)です。そこで太陽光発電システムには、直流を交流に変換する装置であるパワーコンディショナー(またはインバーター)が必要になります。
ソーラーパネルによる自家発電の特徴
ソーラーパネルによる自家発電の特徴について説明します。
電気代の節約になる
ソーラーパネルによる自家発電は、電気代の節約につながります。蓄電池と併用すれば、太陽が出ている日中に発電した電力を、電力需要の多い夜間帯に利用することができます。
発電した電力を自家消費して電力会社から購入する電気量を減らせるだけでなく、消費しきれず余った電力は売電することもできます。余剰電力の発生量によっては、ソーラーパネルの設置費用を一部回収できる可能性もあります。
環境に負荷をかけない
再生可能エネルギーである太陽光を利用した自家発電は、化石燃料の消費を抑え、CO2排出量を減らすことにつながります。これは地球温暖化防止につながり、持続可能な社会への貢献にもなります。
また、太陽光発電は稼働中に騒音や排ガスを出さないため、生活環境への影響も小さく、エコロジーの観点から見ても優れています。
災害時に役立つ
ソーラーパネルによる自家発電は、災害時にも大いに役立ちます。電力供給が途絶える大規模な停電が発生した場合でも、自宅にソーラーパネルが設置してあれば、一定の電力供給が可能です。
ただし、停電時の備えとして導入を検討する場合は、蓄電池も併用することが前提となります。
ソーラーパネルによる自家発電の注意点
ソーラーパネルによる自家発電の注意点について説明します。
工事が必要になる場合がある
小規模な自家発電システムは自己設置が可能な場合もありますが、電圧30V以上の発電を予定する場合や、自家消費だけでなく余剰電力を売電したい場合は、電気工事士による工事が必要(電圧30V以上の場合でも、一部軽微な工事の場合は該当しない)となります。
特に、屋根へのソーラーパネル設置は安全面からも安易に作業すべきではありません。ソーラーパネルの配置や配線ルートも発電効率に大きく影響しますので、自家発電システムを構築する際は専門業者に工事を依頼した方が無難でしょう。
発電量が天候に左右される
ソーラーパネルによる自家発電は、その性質上、発電量が天候に大きく左右されます。特に日本のように四季があり気候の変化が激しい地域では、季節によっても発電効率が大きく変動します。
曇天時や雨天時は発電量が減少しますし、雪国の場合、積雪によりパネルが覆われてしまうと発電がほとんど期待できません。
ソーラーパネルの自家発電の始め方
ソーラーパネルによる自家発電を始める際、全ての電力を自家発電でまかなおうとすると導入コストが大きくなるため、まずは部分的に始めるのが良いでしょう。
ソーラーパネルと、ソーラーパネルからの充電に対応したポータブル電源があれば、日中にソーラーパネルで発電してポータブル電源に蓄電し、夜間に蓄電した電力を使うという形で、一部の電力を自家発電でまかなうことができます。この方法なら、大掛かりな工事をすることなく、自家発電を始めることができます。
まとめ:生活スタイルに合わせたソーラーパネルによる自家発電システムを導入しよう!
ソーラーパネルでの自家発電は、環境への負荷を減らしつつ電気代の節約につながるという、二重のメリットがあります。しかし発電量が天候に左右される点や、全面的な導入には専門的な工事が必要となるなどの注意点もありますので、こうした情報を基に、ご自身の生活スタイルや家庭の状況に合わせた導入計画を立ててみてください。
RENOGYでは、ソーラーパネルをはじめとする自家発電に必要な製品を多数取り揃えております。自家発電に関心のある方はぜひご利用ください。