家庭用自家発電の種類や導入方法は? かかる費用もチェック

家庭用自家発電の種類や導入方法は? かかる費用もチェック

renogys blog 2023/07/14
目次
  1. 家庭用自家発電の種類
    1. 太陽光発電
    2. 家庭用燃料電池
    3. 手動式発電機
    4. エンジン発電機
  2. 家庭用自家発電のメリット
    1. 電気代の削減につながる
    2. 環境に負荷をかけない
    3. 停電時などにも利用できる
  3. 家庭用自家発電のデメリットト
    1. 導入コストがかかる
    2. 場合によっては工事が必要
    3. 想定通り発電できない可能性もある
  4. まとめ:まずは小さい規模で家庭用自家発電を始めてみよう!

電気料金の値上げなどによって電気代が家計を圧迫する中、家庭用自家発電に興味を持つ方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、太陽光発電や家庭用燃料電池など、家庭用自家発電の種類とそれぞれの特徴、そして導入に必要な手順や費用について説明します。 自家発電を検討する際の参考にしてください。

家庭用自家発電の種類

まずは、家庭用自家発電の種類を説明します。

太陽光発電

太陽光発電は、太陽のエネルギーを直接電力に変換する発電方法です。ソーラーパネル(太陽電池)が太陽光を受け取り、そのエネルギーを直流電流に変換します。

太陽光発電の利点は、環境に優しく、太陽が出ている限りは無尽蔵に電力を生成できることです。しかし、発電効率が天候に左右され、特に日照時間の短い冬季や雨の日には発電量が大幅に減少するなどデメリットもあります。

家庭用燃料電池

家庭用燃料電池は、都市ガスやLPガスなどの燃料から水素を抽出し、そこへ空気中の酸素を化学反応させて電力を生成します。燃料を燃やさずに直接利用するため、発電効率が高いことが特徴です。

発電する際に発生する熱は、家庭内の暖房や給湯などに利用されます。

手動式発電機

手動式発電機は、人力で電力を生成する発電方法です。ハンドルやペダルを回す力で発電機を動かし、その運動エネルギーを電力に変換します。

このタイプの発電機は小型なものが多く、緊急時やアウトドア活動など、一時的な電力が必要な場合に便利です。しかし、人力で発電機を動かし続ける必要があるため、持続的な電力供給には向いていません。

エンジン発電機

エンジン発電機は、ガソリン、ディーゼル、またはプロパンなどの燃料を燃焼させて電力を生成します。

大量の電力を供給する能力があるため、災害による停電時や、屋外のイベントなどでよく利用されます。ただし、燃料のコストと排気ガスの問題があるため、長期間の連続使用には向いていません。

家庭用自家発電のメリット

エンジン発電機は、ガソリン、ディーゼル、またはプロパンなどの燃料を燃焼させて電力を生成します。

電気代の削減につながる

家庭で自家発電を行うと、電力会社から購入する電力を削減することができます。特に、電気使用量が少ない時間単に蓄えた電気を、電気代が高くなる電力使用量ピーク時に利用することで、一層電気代の節約効果が期待できるでしょう。

さらに、発電した電気を使い切れない場合は、それを電力会社に売る「売電」も可能です。

環境に負荷をかけない

太陽光、風力、水力などの再生可能なエネルギー源を利用した自家発電システムは、CO2排出量の削減につながり、地球温暖化の防止に貢献できます。

太陽光発電協会によると、1kWシステムの年間発電量を1,000kWhとした場合、結晶系シリコン太陽電池によるCO2削減効果は年間で399.5kg/kWh、石油の削減量は年間で227リットルになると報告されています。

停電時などにも利用できる

自家発電は停電時の緊急電源としても有効です。災害などによる停電時には、分電盤や周辺機器に損傷がなければ、自家発電システムは電力供給を続けることができます。

ただし、一部の自家発電システムは停電時に作動しないため、停電時の電力供給を目的として導入する際は各システムの特性をよく理解しておくことが重要です。

家庭用自家発電のデメリット

自家発電には多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。以下に3つの主なデメリットを詳しくご紹介します。

導入コストがかかる

自家発電を始めるためには、初期投資が必要です。特に売電目的や家全体の電力を補う様な大規模な太陽光発電システムの場合は、設置費用が100万円から150万円前後、あるいはそれ以上になることが一般的です。この設置費用は、発電したい電力量によって大きく変動します。

さらに、自家発電システムは一度設置すれば終わりではなく、定期的なメンテナンスが必要です。例えば太陽光発電の場合、4年ごとの定期点検が推奨されています。

場合によっては工事が必要

小規模な自家発電システムは、部材を自分で調達して、自分で設置することも可能です。

しかし、電圧30V以上の大きな自家発電システムを設置したい場合(一部軽微な工事の場合は該当しない)や、発電した電気を自家消費に利用するだけでなく売電したい場合には、電気工事士による専門的な工事が必要となります。

想定通り発電できない可能性もある

自然の再生可能エネルギーを活用する自家発電システムは、想定通り発電できない可能性もあります。

先ほどもお伝えしましたが、太陽光発電の場合、天候によって発電量が変わるため、常に一定の電力を得られるとは限りません。晴天時に比べ、雨や曇りなどの悪天候時には発電効率が著しく低下します。また、建物や木々によってパネルが部分的に日陰になると、システム全体の発電効率が下がることもあります。したがって、コストパフォーマンスを評価する際は季節的な変動要因なども含めて検討しましょう。

まとめ:まずは小さい規模で家庭用自家発電を始めてみよう!

自家発電は、環境に優しく、電気代を節約できるメリットがあります。しかし、導入にはコストがかかるほか、天候によっては想定通り発電できないというデメリットもあることは理解しておきましょう。

この記事が、あなたの自家発電に関する理解を深める手助けになれば幸いです。RENOGYでは小規模な自家発電の導入に最適な製品を多数取り揃えています。自家発電の導入を考えている方は、ぜひご利用を検討してみてください。

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