オフグリッドの意味とは 始め方やメリット・デメリット

オフグリッドの意味とは 始め方やメリット・デメリット

renogys blog 2023/08/01
目次
  1. オフグリッドの意味とは
  2. どの程度のオフグリッドが実現できる?
  3. オフグリッド生活の始め方
  4. オフグリッドのメリット・デメリット
    1. オフグリッドのメリット
    2. オフグリッドのデメリット
  5. まとめ:オフグリッドのメリット・デメリットを理解してシステム導入を検討しよう!

電力を自給自足することにより、公共電力網からの独立を目指す「オフグリッド」。再生可能エネルギーを積極的に活用することから、環境問題対策としても注目が集まる、現代における新たな生活スタイルのひとつです。

今回は、オフグリッドの具体的な意味と始め方、そのメリットとデメリットについて詳しく解説します。オフグリッドに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

オフグリッドの意味とは

「オフグリッド(Off-Grid)」という言葉は、直訳すると「網(Grid)から外れる(Off)」という意味です。日本国内において、一般的な家庭のほとんどは公共の電力網(グリッド)に接続されており、必要な電力はこの送電網を通じて供給されています。

これに対してオフグリッドとは、自分自身で電力を発電して、エネルギーの自給自足生活を営んでいる状態を指します。

オフグリッドを実現すれば、送電線の通っていないエリアに居住することも可能になるほか、家庭に必要な量の電力だけを自家発電することで、無駄なエネルギーの節約にもつながります。

またオフグリッドでは、太陽光や風力などの再生可能なクリーンエネルギーを活用して発電を行うため、環境負荷が低い点も大きな特長のひとつです。

どの程度のオフグリッドが実現できる?

オフグリッドを始める際に気になるのが、どの程度のオフグリッドが現実的に可能なのか、という点です。これについてはまず、一般的な家庭において完全なオフグリッドを実現するのは難しいと考えた方がよいでしょう。完全なオフグリッドとは、公共電力網に一切頼らず、家庭で使用するすべての電気を自家発電のみで賄っている状態を指します。

完全なオフグリッドを実現するには、十分な発電量を常に維持する必要があります。しかし、太陽光や風力などの自然エネルギーを利用する自家発電システムは、発電量が天候に左右されるので、安定的な電力供給は難しいという問題があります。

そのため一般的に実現可能なオフグリッドの規模は、自宅の一部の電力を自家発電で賄う、または非常時のバックアップ電源として蓄電池を備える、といった形式です。

この程度のオフグリッドであれば比較的手軽に始められますし、電気料金の節約や緊急時の電源確保といった、オフグリッドならではのメリットも十分に享受できます。

オフグリッド生活の始め方

オフグリッド生活は、発電装置と蓄電装置があれば誰でも始められます。手軽にオフグリッド生活を始めたい方には、ソーラーパネルとポータブル電源を使う方法がおすすめです。

折りたたみ式のソーラーパネルと、持ち運びに便利なサイズのポータブル電源を用意すれば、家庭で簡単に自家発電が体験できますし、車に積んで持ち運べばキャンプなどのアウトドアシーンでも便利に活用できます。もちろん、災害などによる停電時には、緊急用の電源としても機能します。

なお、蓄電装置としてポータブル電源の代わりに蓄電池を使用する場合は、過充電や過放電などを防ぐチャージコントローラーと、発電した直流電流を交流電流に変換し、一般の家電製品を稼働させることができるインバーターなども必要になります。

オフグリッドのメリット・デメリット

なお、蓄電装置としてポータブル電源の代わりに蓄電池を使用する場合は、過充電や過放電などを防ぐチャージコントローラーと、発電した直流電流を交流電流に変換し、一般の家電製品を稼働させることができるインバーターなども必要になります。

オフグリッドのメリット

オフグリッドのメリットとして、まず電気料金を削減できる点が挙げられます。完全なオフグリッドの実現は難しいですが、一部の電力を自家発電に切り替えるだけでも、一定の節約効果が得られるでしょう。

さらに、オフグリッドでは太陽光や風力などの再生可能エネルギーから発電するため、環境負荷を軽減できるのも大きなメリットです。

またオフグリッドなら、送電網のない場所でも電力を使用することが可能になります。キャンプや車中泊といったアウトドアシーンに加え、災害による停電時など、電源の確保が難しい状況で活躍します。

オフグリッドのデメリット

オフグリッドの主なデメリットは、初期コストがかかる点、メンテナンスが必要である点、発電量が不安定である点です。

オフグリッド生活を実現するためには、ソーラーパネルや風力発電機、蓄電池などの設備を導入するための初期投資が必要です。ただ、コスト面に関しては、長期的に見れば削減される電気料金によって回収できる可能性があります。しかし、発電設備や蓄電池の定期的なメンテナンスも必要になりますので、注意しましょう。

また、再生可能エネルギーを利用する発電方法は、天候や季節によって発電量が大きく変動します。日照量の多い時期や風の強い日だけを参考にするのでなく、通年での発電量を意識することが重要です。

まとめ:オフグリッドのメリット・デメリットを理解してシステム導入を検討しよう!

今回は、公共の電力網から独立し、自家発電して生活する「オフグリッド」について詳しく解説しました。オフグリッドのメリット・デメリット、どちらの面もきちんと理解した上で、ご家庭で使用する電力量や経済状況などに照らし合わせて検討してみてください。

オフグリッド生活を具体的にどのような製品で実現するのかは、ぜひRENOGYのサイトでもご確認ください。

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